ミニチュア・ピンシャーの飼い方・育て方(生後6カ月~1年)

子犬はあっという間におとなになってしまいます。子犬のあのフニャフニャころころしていた、かわいい時期はホントに短期間ですね…。ずっと小さいままでいればよいのに…。なんて思ったりもしましたが、成犬に近づくこの時期も、どんどん活発になり育てていて、とても面白いし楽しいのです。

 

生後約1年半で、犬は人間の20歳過ぎに相当するほどの成長をとげます。つまり、成犬になるまでの育てられ方や環境でその犬の性格はほぼ決まるといえるのです。自我が芽生えてくる生後6カ月から1年をご紹介いたします。

食事:成犬フードを与えましょう

体が著しく成長するこの時期。体の基礎をしっかり作るため、栄養バランスに気をつけ、好き嫌いやおやつの与えすぎなどの偏食はさせないようにしましょう。食事はホントに大事です。

生後8カ月ぐらいから消化器官も成熟し、永久歯もほぼ揃います。パピー用から成犬用のフードへ移行していきましょう。食事の回数も、1日2回に減らす。

 

運動:体作りと健康維持のため

ミニピンは丈夫で活発、遊ぶのが大好きですが、生後6カ月までは骨もやわらかく、骨格形成も完全ではないです。

 

ジャンプや階段の上り下りなど骨や関節に負担をかけるような運動は控え、自由な運動をさせましょう。

10ヶ月を過ぎれば散漫な散歩ばかりではなく、引き運動を中心とした運動で体力を付けさせることも大事です。

ただし、多くの場合は放っておいても活発に動き回るので、筋肉強化というより一緒に走って遊ぶなど、コミュニケーションとしての運動が好ましいです。

 

しつけ:試しの時間

犬としてのマナーを学ぶ大切な時期です。とくに気力も体力も旺盛なこの時期は、飼い主の言うことをわざと聞かないなど、飼い主を頻繁に試してきます!この時、犬を甘やかしたり、飼い主が感情的になったり、逆に犬のいいなりになったりしないことです。飼い主をリーダーとみなさなくなり、手に負えない犬になってしまうケースも少なくありません。

イケナイことをした時は、常に冷静な態度で接し、時には無視をすることも必要です。上下関係をはっきりわからせましょう。独立心旺盛なミニピンは適切なしつけによって飼い主への服従心が育ちます。

人間社会で快適に暮らすためにも、飼い主がしっかりとリーダーシップをとるようにしましょう。

 

習慣:断耳について

断耳・断尾については、近年ではヨーロッパを中心に禁止の気運が強まり、原産国のドイツでは、1987年に断耳を98年には断尾を禁止している。日本の習慣では断尾するのがスタンダードとされますが、断耳については決まりはないです。行う場合は得意としている獣医師にかかるのが安全で、その後のケアも大変重要になってきます。よく考えましょう。

 

しつけ:しつけを見直してみましょう

しつけは毎日の積み重ねで、早道はありません。犬の成長は早く、あっという間に大きくなり個性も確立されます。ミニピンは好奇心旺盛なので、思わぬ行動に慌てる飼い主も多いでしょう。

犬を擬人化したり溺愛したりして、犬が生活の中心になってはいないでしょうか?家族の一員として犬を自立させるのも愛情です。この時期になったらもう一度しつけを見直してみましょう。

 

まとめ

かわいいだけの子犬から成犬へとなっていく、この時期はけじめをしっかりとつけて、飼い主との上下関係が逆にならないようにしましょう。

また骨格をはじめ体の基礎も1歳くらいまででほぼ決まってしまいます。栄養の偏った食事や体に負担を与えるような運動は、健康面にもさまざまな影響を与えることもあります。適切な食事管理と適度な運動をこころがけて家族の一員として楽しい毎日が送れるとよいですね♪

 

コメント