お正月と言ったら「鏡餅」はかかせません。縁起物のお正月飾りの鏡餅は、年末になると近所のスーパーなどでも、真空パックされた二段のお餅が並び、手軽にお正月気分を味わえる年末年始に必ず飾るものですよね。でもパックになっていないものだとカビがどうしても生えてしまいます。それでも食べる!という方に詳しくご紹介です。
鏡餅にカビが生えたが食べようと思う!
お正月といったら鏡餅はかかせません。新年の神様である「年神様」の居場所が鏡餅なのですから、カビが生えていても少しぐらいなら簡単には捨てられません。お迎えした年神様が新しい年の幸福や恵みとともに、私たちに魂を分けてくださると昔から考えられてきました。その魂の象徴が鏡餅です。
なので、カビが少し生えていても食べよう!と思います。
でもその「カビ」が大丈夫なのかが、気になります。
お餅に生えるカビは、20種類以上あると言われていて、その中には害があるものとそうでないものが混在しているのです。もちろん無害なものもありますが、毒性の強いカビには食中毒、がん、アレルギーなどを引き起こす可能性があるものもあるので、やっぱり注意が必要です。
少しであれば取り除きましょう。
その際に、カビの菌糸が深くまで入ってしまっているので、なるべく深めに取り除くことが重要です。
鏡餅のカビの取り方
表面に見えたカビは菌糸が中まで浸透しているため深めに3cmほど取り除きます。
まずは…
キッチンペーパーなどで拭き取る
まずは、目に見えるカビを濡らしたキッチンペーパーなどで、拭き取ってしまいましょう。乾いたペーパーだとカビが周りに飛び散るのでやめましょう。拭いただけだとお餅の中まで入り込んだ、カビ菌糸は取り除けないので次は包丁を使います。
包丁などで削ぎ取る
刃物を使って切るとは、切腹を連想させ縁起が悪いとは言いますが、一番手っ取り早い方法ですし、ここは目をつぶってカビを思いきり、削ぎ取ってしまいましょう。ザクっと!
でも硬すぎて包丁では歯がたたない。という方は↓
水につけて取り除く
一晩、鏡餅を水に付けて置きます。そうすると少しやわらかくなるので取りやすいです。カビを削ぎ取ってしまいましょう。
レンジでやわらかくしてから取る
カビを水で洗い流し、ラップをしてレンジでチンします。削ぎ取りやすいように、あまりやわらかくしないよう様子を見ながら行いましょう。
すっかりすべてきれいに、カビを取り除くことができれば良いのですが、カビが生えた鏡餅は食べない方がよいという意見がほとんどです。それでも食べたいという場合は危険性も十分理解したうえで食べましょう。
お餅に生える多くのカビの毒素は耐熱性があります。100度から210度の温度で60分程度加熱しても90%も残ると言われています。しぶといです。
家庭の調理法では、到底完全死滅させることはできないので、思い切って捨てるということも大切なのかもしれません。
鏡餅のカビがひどいので処分
神様の居場所でありお供え物であった鏡餅を、何もしないでそのままゴミ箱にポイッと「捨てる」なんてなかなかできません。バチあたりな感じになってしまいます。鏡餅に宿る神様をも捨ててしまうことになるため、決してしないようにしましょう。
大きな鏡餅だったりするとなおさらです。
そんな場合に鏡餅の処分に困ったらこんな方法もあります。
【どんど焼きで焼いて処分】
お正月飾りを積み上げて燃やすという日本全国どこにでも伝わる伝統的な行事です。
日程としては1月15日です。地域によってはその前後に行われる事が多いので調べてから行きましょう。
【塩で清める方法】
①半紙や白い紙の上に鏡餅を置く
②塩を振ってお清めし歳神様にお礼をする
③そのまま紙で鏡餅を包みゴミと一緒に捨てる
まとめ
鏡餅には神様が宿っているんだよ。なんて聞くとホントに気軽に捨てることなんて出来なくなってしまいます。お供えした最後は美味しくいただいて1年を無事に過ごしたいですよね。カビは取り除けば大丈夫なのかと思っていましたが、カビ部分を深く取り除くことができないのであれば、捨てる勇気も必要ですね。
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