年賀はがきを出せなかったので、かわりに寒中見舞いを出したい場合に、家に残っていた喪中の切手を貼ってよいのでしょうか?喪中の切手ではなくても、寒中見舞いの切手やはがきに決まりはあるのでしょうか?ご紹介です。
寒中見舞いに喪中の切手を貼ってよいの?
そもそも、寒中見舞いとは?
寒中見舞い・・・寒中見舞いとは、小寒(1月5日頃)から立春(2月4日頃)までに、寒さがきびしくなった時、ご縁のある大切な方に送るあいさつ状です。寒い季節に相手の事を気づかって送るもので、季節のあいさつや相手を気づかう文面を書きます。
実際には(喪中などで)年賀状を出せない場合の、年賀状の代わりという役割で送られることも多いです。
なので、弔事のお知らせではありません。たとえ服喪期間であっても、寒中見舞いなので、弔事の切手を貼ることはマナー違反であり、失礼にあたります。
寒中見舞いに、弔事用の切手は貼ってはいけません。
寒中見舞いに使いたい。間違いやすい弔事用切手と胡蝶蘭はがきの違い
では、寒中見舞いには何を使って出せばよいかと言うことですが、混乱しやすいですよね?
喪中はがき
喪中はがきは、正式には「年賀欠礼状」と言います。これは喪中の期間のお正月に年賀状を出せないことをお詫びするものです。喪中はがきと言うと、自分が喪中であることや、自分の家に不幸があったことを知らせる、訃報のはがきだと思っている方も多いかと思いますが、本来は「喪中のため、今年は新年のお慶びをお伝えできませんので、失礼いたします。」という趣旨のあいさつ状なのです。
喪中はがきの切手には「弔事用62円切手」を貼りましょう。
胡蝶蘭はがき
ハガキと言っても種類があります。切手部分が「ヤマユリ」「山桜」「胡蝶蘭」の3つの図柄があります。「ヤマユリ」は普通紙手書き用、「山桜」はインクジェット用、とそれぞれ用途に合わせて図柄が分けられていますが、「胡蝶蘭」だけは普通の紙面とインクジェット用の紙面が色違いで準備されています。
郵便局の郵便窓口で、販売されているはがきの中に喪中専用、寒中見舞い専用として特別に販売されているものはありません。それらの代用として料額印面(切手の部分)が落ち着いたデザインになっている胡蝶蘭のはがきを使います。
「胡蝶蘭柄」は通常用とインクジェット用どちらも単色使いで他の2つと比べると落ち着いた印象のため、悲しみを表す喪中はがきや寒中見舞いに多く使われるのです。
赤やピンク色と違い、白一色の胡蝶蘭は、清楚で控えめでかつ上品な印象を与えます。慶事にも弔事にも使用することができる胡蝶蘭は万能なため、私製はがきで喪中はがきや寒中見舞いを送る場合も文章に添える花柄としてよく選ばれています。
出典:https://www.post.japanpost.jp/
寒中見舞いに使えて、喪中はがきにも使用するのは「胡蝶蘭はがき」にしましょう。両方使えます。
寒中見舞い専用はがきってあるの?
寒中見舞いに年賀はがきや、暑中見舞いの「かもめーる」のようなくじ付きの専用はがきはありません。
寒中見舞いとして、印刷されたはがきは、郵便局で売られているものも含めて、私製はがきです。寒中見舞い用のはがきの売り場がなかなかないのは、専用はがきがないことも一つの理由なのかもしれません。コンビニ、文房具屋、100円ショップ、デパート、雑貨店などで売られていることもあるので捜してみましょう。
寒中見舞いに使うはがきは基本的に自由です。
・印刷された私製はがき
・冬らしい絵柄の私製はがき
・官製はがき(通常の手書き用のヤマユリかインクジェットの山桜か胡蝶蘭はがき)
私製はがきを送るときは、切手を貼らなくてはなりません。弔事用の切手は貼っては失礼なので、通常の切手か、記念切手を貼って送りましょう。
最後になりますが、年賀はがきは寒中見舞いには使いません。
年賀状と寒中見舞いは別の意味を持つ挨拶状ですから、余った年賀状を寒中見舞いに使い回すことは失礼にあたります。たとえ喪中でない場合でも、年賀はがきを使って寒中見舞いを出すことはやめておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?寒中見舞いは、喪中はがきとはまったく別なのです。季節のお便りとして送るので弔事用の決まりごとなどは関係ありません。でも寒中見舞いにもそれなりに決まりがあるし混乱しますよね。心がなごむような寒中見舞いを送りましょう。
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