私達が普段何気なく食べているいちじくは、はるか昔から大切に聖果として世界中の人々親しまれてきました。どんな風に食べるの?いちじく自体は生でも、乾燥でもどちらでも。焼いても、煮ても、ミキサーにかけても、食べ方は色々。果実は生食で皮をむいて食べるひとが多い。皮付きでも害はないとされています。乾燥いちじく(ドライいちじく)は、凝縮した栄養が取れるとして、ダイエットに人気があります。
栄養たっぷりビタミン・ミネラルが豊富で、健康にも美容にもうれしい果実になります。ここで「いちじく」について、ご紹介しましょう。
いちじくに皮に毒があるってホント!?
たくさん種類があるいちじくですが、日本で栽培されているいちじくは皮が厚いので、
いちじくの皮をむいて食べる事がほとんどだと思われます。
皮の部分にはタンパク質を分解する成分フィシンを含んでいるので、キウイフルーツや
パイナップルを食べてかゆくなる人がいるように、いちじくの皮を食べると同じような症状が表れる場合があります。
山芋やパイナップル、キウイフルーツなどと同様に、素晴らしい効能の半面、人体に与える負の要素も秘めております。
また、未熟ないちじくはアクが強いので、胃痛・腹痛をおこしてしまう可能性もあります。
かゆみ・しびれがある場合は医療機関の受診をおすすめします。
食物アレルギーがある場合は注意が必要です。
いちじくの食べすぎはダメ?なんでなの?
たくさん食べたい理由には、うれしいメリットがあるからです。
アンチエイジング効果が期待できる事。
いつまでも若々しく、元気にして、美しくすごしたいですよね。身体の中からキレイを目指せるからです。
老化の原因、メラニン色素をつくる活性酸素の除去をする「アントシアニン」が含まれていること。
もう一つは、女性特有の症状に効く事。
女性ホルモンのエストロゲンによく似た成分が含まれていること。
エストロゲンは年齢とともに減少してしまうのです。月経前、生理痛、女性特有のつらいときに効く成分です。
しかしデメリットもあります。食物繊維が豊富な万能な果物、「いちじく」。
水溶性植物繊維のペクチンという成分が多く、それは便を柔らかくする成分になります。
ペクチンは水溶性植物繊維で便を柔らかく作用があります。
便秘に効くといいますが、食べ過ぎには要注意がひつようです。
たくさん食べすぎると、下痢の症状になってしまうので食べ過ぎには注意しましょう。
【豊富な成分】
・ペクチン 便秘によく効く理由は、このペクチンが豊富であること。
ペクチンは水溶性植物繊維で便を柔らかく作用があります。
コレストロールを抑たり、血糖値を下げる作用もあります。
・ミネラル いちじくにはミネラルも豊富です。
カルシウム・鉄分などをミネラルと呼びます。血や骨の素となる成分です。
貧血などを防ぐ作用があります。
・カリウム 体内にある不要な成分を排泄する作用があります。
塩分などの余分な成分を排泄する作用があるので、むくみ対策として
うれしい成分。
いちじくの保存方法ってどうするの?
生のいちじくは、乾燥を防ぐために、ジップロックなどの密封できる袋にいれて、
冷蔵庫の野菜室にいれましょう。日持ちがしないため、早めに食べきることが大事になります。
生のいちじくを、グラニュー糖で煮詰めてジャムに、シロップで煮てコンポートにするのも、保存にお勧めです。
【簡単レシピ】
・いちじくのジャムの作り方
(材料:いちじく・・・500g、グラニュー糖・・・180g、レモン汁・・・少々)
※入れ物の瓶は煮沸して乾燥させておきましょう
1、いちじくは皮をむき4等分にする
2、鍋にグラニュー糖(半分)、いちじくをいれて混ぜ合わせて30分程まつ
(ポイント!いちじくから水分ができきたらOK)
焦がさぬように、丁寧にじっくりゆっくりかき混ぜましょう。
3、グラニュー糖(残り半分)を合わせて、鍋を弱火にかける約15分
とろみがついたら、レモン汁を加えて出来上がり。
(ポイント!熱いうちに、煮沸消毒した瓶に移しましょう。)
まとめ
いかがでしたか。長い歴史をもつ「いちじく」。漢字で書くと「無花果」と書きます。その名の通り、花が無いわけではありません。実の中に小さな花をつける為に、外側からは確認できないのです。実を割ってみると、小さなつぶつぶした花がぎっしり確認できますね。なんともいえぬ、不思議な世界がいちじくの実の中にあるのです。
たくさんの効能や栄養を秘めた、小さな果実「いちじく」。適度に食べて、健康と美容に役立てたいですね。
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